こんにちは。珈琲好房.comのよっしーです。
早速本題ですが、「浸漬式(しんししき)」「透過式(とうかしき)」という言葉を聞いたことがありますか?
結論から言うと、これらはそれぞれコーヒーの成分が抽出される方式を表す言葉です。
コーヒーは、コーヒー粉からお湯にコーヒーの成分を抽出することで作られる飲み物ですが、同じコーヒー豆を使用しても、入れ方によって味わいが変わってきます。
味わいが変わる理由が、この「浸漬式」と「透過式」を使って説明できます!
「浸漬式」と「透過式」について知ると、コーヒーの味をコントロールすることができるのでとっても便利な考え方です。
「浸漬式」と「透過式」について解説していきますので、読んで参考にしてみてください。
「浸漬式」「透過式」とはコーヒーの成分の引き出し方を表す言葉!
浸漬式、透過式はコーヒーの成分が引き出されるときの方式を表現する言葉です。
漬けておくことでじわりと成分がお湯に溶けだしてくる引き出し方を浸漬式、
コーヒー粉の層を通り抜けるときに成分を一緒に連れていく引き出し方が透過式と呼ばれています。
「浸漬式」「透過式」のメカニズム
続いて、浸漬式と透過式の成分が抽出されるときのメカニズムについて解説していきます!
浸かってじっくり出す「浸漬式」
浸漬式は「浸して漬ける」と書きます。
字の通りそのまま、浸して漬けておくときにお湯に成分が引き出されていく抽出方式のことです。
浸して置くことで、ゆっくりと時間をかけて、コーヒー豆の成分が満遍なく引き出されていきます。
浸漬式の成分抽出が大きく影響する入れ方としてはフレンチプレスが挙げられます。
浸漬式での抽出は「時間をかけて」「甘みや苦味などインパクトの強い成分」が透過式より目立って抽出されることが特徴です。
濾しだす「透過式」
透過とは「通り抜ける」という意味があります。
「透過式」とはつまり、コーヒーの粉の層をお湯が通り抜けるときに成分を一緒に連れて通り抜けることです。
お湯と一緒に通り抜けるため、素早く、コーヒー豆の成分のうちお湯に溶けやすいものがより効率的に引き出されていきます。
透過式が大きく作用する入れ方として代表的なものはハンドドリップやサイフォンが挙げられます。
透過式では「比較的短時間で」「香りや酸味など『爽やか』や『華やか』な成分」が抽出されやすいことが特徴です。
透過式では、コーヒー粉の層をお湯が通り抜ける時に、成分を取り出しながら進んでいく作用です。
コーヒーの抽出は浸漬式と透過式の組み合わせ。
さて、浸漬式と透過式のメカニズムがわかったところで、コーヒーを淹れるときにどう生かせばいいのでしょうか?
コーヒーを抽出するときはほとんどの場合、浸漬式と透過式それぞれ、どちらか一方だけということはなく組み合わされて成分を引き出しています。
浸漬式と透過式の特徴を簡単な表にしてみました。
時間 | 引き出しやすい味・香り | |
浸漬式 | ゆっくり | 甘味 ・ 苦味 |
透過式 | すばやい | 酸味 ・ 香り |
入れたコーヒーを飲んでみて重く感じたら、抽出時間を早くして、浸漬式の効果を弱めてみたり
薄いなと感じたら、時間を伸ばして浸漬式の影響を強くしてみたりなど、味の調節をするときに使えます。
3行まとめ
- 浸漬式と透過式は成分の引き出され方を表す
- 苦味と甘みの浸漬式
- 香りと酸味の透過式
最後に
「浸漬式」と「透過式」について解説しました。
入れるときに意識してみるとコーヒーの味をコントロールする目安になって便利なので
ぜひ参考にして、コーヒーを入れてみてください!
特に、ハンドドリップは浸漬式と透過式のどちらの影響も大きく、味の変わり方が分かりやすいので、試してみる時におすすめです!
コメント